グアム旅行4 

 次の日は快晴。空も海もまさにグアムの青。写真の撮影日に合わせたように晴れてくれた。なんて運がいいのだろう。

 ウエディングのお世話をしてくれるお店で聞いた話によると、今日こっちで結婚式を挙げるために昨日東京を発った人たちは、グアムの上空まできて、台風のために飛行機が着陸できず、東京に引き返し、その日の夜の便で再び来たそうだ。一日に東京グアム間を一往復半したことになる。

 そんな話を聞くと、私の病気に始まって、飛行機が台風がひどくなる前に無事着陸したこと、翌日は曇りながらもビーチ遊びができたことなど、綱渡りのようなグアム旅行だが、運のよさを感謝せずにはおれない。そして撮影にあわせたような今日の快晴のグアム日和。本当にありがたい、ありがたい。

 トモちゃんのウエディング姿は本当に素敵だ。息子も白のタキシードに決めて、馬子にも衣装、やはり、改まったこんな格好の衣装を人生に一度はしてみるものだなと、思った。
白い砂、水平線の見えるエメラルドグリーンの海、青い空に真っ白の雲。絵に描いたようなバッグを背に、家族の前でカメラマンの注文に合わせてポーズをとるのは恥ずかしいらしく、二人とも照れていたが、照れていても始まらないと思ったのか、何とか頑張った。

 家族写真を撮る時、カメラマンさんから「お母さんの笑顔が一番いいですね」と言われた。それはそうでしょう。とても嬉しいんですから。

 撮影がすんだ後は、町に出て、買い物を楽しんだ。大きな免税店はちょうどセール中で日本より4割くらい安い。トモちゃんと娘と私、記念にそれぞれバッグをゲットしてご機嫌だ。

 夕方は水族館に行って心癒され、夕食は、ときどきロックの演奏会が開かれるらしい舞台のあるレストランで、大きなスペアリブにビックリしながら、お店のスタッフがお客さんを巻き込んで歌う歌を楽しみながらの食事だった。

 帰りの飛行機は台風4号をどこかで追い越して、静かに福岡空港に到着した。そして2日後に再び台風4号と遭遇した。

 帰ってきてもう2週間が過ぎた。出来上がった写真を見ながら、そしてこれを書きながら、家族全員でこんなふうに過ごせたことの幸せを噛みしめている。