2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

看板娘

店主が無愛想な分、“月夜”がお客さんに愛想を振る。本を探しているお客さんの両足の間を8の字にぐるぐるまわって、「本買って、本買って」と甘える。「すみませんねえ。えらく甘えちゃって。猫、大丈夫ですか」と恐縮するが、たいていのお客様は「大丈夫で…

壬生義士伝

本を読んで泣いたのは、久しぶりだ。浅田次郎の壬生義士伝。先日テレビでの映画放映を見て、思いがけず感動したので、佐伯の本屋で上下二巻を買って読んだ。映画では、中井貴一演ずる、みすぼらしく、お金に執着する、新撰組で元南部藩士だった吉村貫一郎と…